英語の基本ってなに?

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英語の基本とは「文法理解」:正しく伝える力の土台づくり

英語を学ぶとき、多くの人が「とにかく話せるようになりたい」「フレーズを覚えれば何とかなる」と思いがちです。確かにフレーズを覚えることも大切ですが、その前にもっと大事なものがあります。

それは、文法の理解です。


文法は英語の“ルールブック”

英語の文法は、ただのお勉強ではありません。スポーツにルールがあるように、言葉にもルールがあります。文法を理解することは、英語という“ゲーム”のルールを理解することと同じです。

どんなに単語をたくさん知っていても、文法が分かっていないと、文章として意味が通じなかったり、誤解を招いたりしてしまいます。反対に、基本的な単語しか知らなくても、正しい文法で話せば、驚くほどしっかり伝わるのです。


文法がわかれば、フレーズは自分で作れる

暗記に頼った英語は、一時的な力にすぎません。けれど、文法を理解していれば、自分の言葉で英語を「組み立てる」ことができます。

たとえば:

  • 「I go to the gym every day.」(毎日ジムに行きます)
  • 「She goes to the gym every day.」(彼女は毎日ジムに行きます)

この違いが分かるのは、主語によって動詞が変化するという文法のルールを理解しているからこそ。だからこそ、応用力がつき、自分の思いを自在に表現できるようになるのです。


会話の瞬発力も、実は文法力から

英会話というと「とっさに口から英語が出ること」が求められますよね。でもそれって、何となく出ているわけではありません。頭の中で文法パターンが自然に組み立てられているから、すぐに言葉にできるのです。

つまり、「とっさのひとこと」も、実は基礎文法がしっかり身についているからこそ可能になるものなんです。


文法=地味。でも、最強。

文法の勉強は、派手ではありません。テストのように感じることもあるかもしれません。でも、その「地味な努力」こそが、英語力の本当の土台になります。

たとえるなら、しっかり根を張った木は、どんな風が吹いても倒れません。文法という「根っこ」を育てることで、英語力という「幹」が伸び、言いたいことを表現できる「枝葉」が広がっていきます。


まとめ:英語を話す前に、まず文法を知ろう

「英語を話したい」「使いたい」――その気持ちの第一歩として、文法をしっかり理解することが、何よりの近道です。

遠回りに見えて、実は一番の近道。英語学習の“本当の基本”は、文法にあるのです。

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この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

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