TOEICよりTOEFLの勉強をしよう!

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TOEICの弊害

日本ではTOEIC偏重傾向がありますが、これが日本人の英語力がいつまでも上達しない理由の一つであると感じます。TOEICの試験は世界的にはあまり行われておらず、知名度もありません。お金儲けのため、日本の経済界との結託があるように思います。英語の実力が本当にわかる試験ならば、TOEFL、あるいは英検を推します。英検は最近アウトプットにより力を入れるようになり、本当に英語力を測れる試験へと進化しています。
TOEICで英語の実力を測ろうというならば、ListeningとReadingだけでなく、WritingとSpeakingの能力も必須にすべきではないでしょうか?企業が求めるTOEICの点数というのは、インプット能力のみを測る点数になっています。せっかく勉強をするのであれば、アウトプットも同時に磨く勉強をすべきです。

留学予定がなくともTOEFLの勉強を!

英検の勉強をすることは英語力を伸ばすのに役立ちますが、英語の力をもっと強力につけたい人は、留学予定がなくともTOEFLの勉強をすることを強くおススメします!!!

TOEFLはListening, Speaking, Writing, Reading、すべてのスキルにおいて高いレベルが求められます。

Readingはスクリプトを何度も精読し、音読し、英語構文、英語発音も同時に磨いていきます。Readingに必要な要点把握、詳細把握など、何度も練習を重ねることで速度も精度も上がります。大学の教科書レベルの文章が使われているため、大人の知的好奇心も満たされます。

Listeningは、会話文の分析の他、比較、原因と結果などの講義全体の大まかな流れや要点を正確にとらえることが求められます。何度もスクリプトを読み、音声をシャドウイングしていくことで、正しい発音、正しい構文というものも身についていきます。

Speakingは、自分の意見を決められた時間内に述べる問題や、読んだ内容と聞いた内容を自分でまとめ、他の人に説明するということを要求される難易度の高いパートです。文章を組み立てる能力の弱点、文法の不正確さが露呈されます。これは練習が必要です。私の英語指導で何度も練習するうちに、大きく改善されていきます。

Writingはテンプレートが決まっています。英検もそうですが。ある程度までは比較的点数が伸びます。しかし、時間内に書くということは慣れないうちは簡単ではありません。これは練習あるのみです。

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この記事を書いた人

斉藤 ひろみ Hiromi SAITO, Ph.D.

New York Universtiy大学院教育学部 TESOL(英語教授法)博士号Ph.D.
卒業後はニューヨークにある複数の大学ESLでネイティブ講師ばかりの中で唯一の日本生まれ、日本育ちの英語講師として6年間英語を教え、帰国後は、慶応、早稲田、テンプル大などで英文ライティングやスピーチを指導。
同時に会議通訳者としての顔も持つ。天皇陛下(現上皇様)の通訳、各国要人、24時間お買い物チャンネルでの通訳など他分野で稼働中。
つまり、英語教育と英語のエキスパートです!

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