留学経験あり=英語ができる?

結論:留学しても英語はペラペラになりません!

「留学したら自然と英語がペラペラになる」と思っていませんか? 実はそれ、大きな誤解です!


留学=英語ペラペラ? それは幻想です

「あなたは留学してたから英語ができるんでしょ?」

そんなふうに言われること、よくあります。でも、実際には違います。たとえ長期間留学していたとしても、自分から積極的に現地の人と交流しない限り、英語力はあまり伸びません。

日本人同士でばかり行動していると、英語を使う機会がほとんどなくなってしまうのです。安心感はあるけれど、それではせっかくの留学がもったいない!


アメリカでも“英語を使わずに”生活できる現実

これはアメリカ移民の間ではよくあることですが、自分の母語だけで生活を完結させている人も多くいます。

たとえばスペイン語圏から来た人たち。

  • 24時間スペイン語のテレビを観て
  • スペイン語が通じるレストラン、病院、銀行に通い
  • 家族や友人ともずっとスペイン語

これで英語がなくても生活が成立してしまいます。

韓国語、ロシア語、ベトナム語……世界中の言語が、アメリカ国内で“完結”している地域はたくさんあるのです。


ニューヨークのDMVでの驚き体験

私自身、ニューヨークで運転免許証の更新に行ったときのこと。

申請用紙を探しても「英語版」が見当たらない! 職員に尋ねると「今は補充待ちで英語はありません」とサラッと言われてしまいました。

え!?ここアメリカだよね?!とびっくり。

仕方なくスペイン語の用紙を手に取って立ち尽くしていると、周囲のラティーノの方たちが「大丈夫?」「手伝ってあげるよ!」と声をかけてくれました。

強いスペイン語なまりの英語で、みんな本当に親切に助けてくれて、無事に手続きを終えることができました笑


留学先でも英語力アップには“努力”が必要!

つまり、どこに住んでいても「言語は自然には身につかない」ということ。

留学中であっても、

  • 自分から積極的に話しかける
  • 英語で話す場を増やす
  • 読書や勉強を続けて語彙力を伸ばす

こうした地道な努力を積み重ねないと、英語力は伸びません。

「なんとなく生活できるレベル」にはなれるかもしれませんが、「ペラペラ!」と言えるには、やはり行動と学びが不可欠なんです。


結論:英語力は“場所”ではなく“行動”が決める!

大切なのは、どこにいるかではなく、何をするか。

留学はあくまでチャンスの入り口。そこから先は、あなた自身の姿勢と努力次第!

本気で英語を話せるようになりたいなら、 受け身ではなく、自分から英語に飛び込んでいきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

目次