英語は実はむずかしい言語

とっつきやすさはNo.1の英語

英語はとっつきやすい言語であることから簡単であると錯覚してしまいます。実際は、いくら頑張って勉強してもなかなか上達しないなぁ、と挫折していく人が大勢います。

多くの人が思っているほど英語は簡単ではありません。英語という言語がやさしいのは「とっつきやすさ」のみだと断言したいです!

単語数の多さはNo.1かも?

単語数の多さは、おそらく、世界中で使われているどの言語よりも多くダントツ1位ではないでしょうか!
フランス語やスペイン語などは、5,000語前後を知っていれば、それなりに簡単な会話が成り立つそうです。

英語はこれでは話になりません。単語数がただでさえ多いのにネイティブでない人たちにとって、英語の習得をむずかしくしているのは、簡単な単語を並べたイディオムの多さです。

1つひとつの単語は簡単なのに、これらの簡単な単語が一緒になると意味が全く変わってしまい、複雑な意味になります。

ネイティブの人はこれらをなんでもなく使います。英語を母国語としない人たちにとって、これらがどれほど難しいか、理解していないと思います。英語は無数の組み合わせや言い回しによってバラエティに富んだ微妙な表現ができるのが特徴です。そしてこれが英語学習者にはネックなのです。

英語にも敬語はあります!


「日本語と違って英語には敬語がない」などと言われたりしますが、これも大きな誤解。
英語は微細なレベルまで、丁寧表現、謙譲表現があります。
日本語のように1つの言葉に丁寧語、謙譲語、尊敬語があるということはありません。
日本語の「言った」という表現には、「言いました」「申しました」「仰いました」とそれぞれ言えますが英語にはありません。この意味では「英語には敬語がない」とは言えるのですが、敬語表現、丁寧表現があります。それについては別の記事でご紹介します。

英語の勉強に行き詰まっている方は、簡単ではない言語であることをわかっていると「あ~!なんでいつまでもできないの?」と落胆したりあせったりすることが少しはなくなるのではないでしょうか?

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この記事を書いた人

斉藤 ひろみ Hiromi SAITO, Ph.D.

New York Universtiy大学院教育学部 TESOL(英語教授法)博士号Ph.D.
卒業後はニューヨークにある複数の大学ESLでネイティブ講師ばかりの中で唯一の日本生まれ、日本育ちの英語講師として6年間英語を教え、帰国後は、慶応、早稲田、テンプル大などで英文ライティングやスピーチを指導。
同時に会議通訳者としての顔も持つ。天皇陛下(現上皇様)の通訳、各国要人、24時間お買い物チャンネルでの通訳など他分野で稼働中。
つまり、英語教育と英語のエキスパートです!

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