文系理系を英語で?

とっさに出て来ない単語の1つ

日本語では「文系」「理系」は当たり前のように使われていますが、この言葉は英語ではあまり使われないと感じます。
通訳として、日本人話者がこの2つの言葉をよく使う場面に遭遇します。「理系の学生を増やしたい」「理系の女子が少ない」という言葉を訳すことがあります。

理系は science 

「理系の学生」などと言う場合は、science studentsという表現が一番しっくりくると思います。
最近では、STEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics)という単語も聞くようになりました。

文系は humanities

「文系の学生」は Humanities studentsという表現があります。humanities は人文科学のこと。人文科学というのも、広い分野に及びます。たとえば、外国語、文学、哲学、芸術学、神学、宗教学、民俗学、人類学等々。
また社会科学(Social Science)と呼ばれる分野もあります。これらは教育学、心理学、社会学などです。

文系をあらわす英語表現に Liberal Arts という言葉が使われることがありますが、この英語表現は「一般教養」講座の意味合いが強いので、「文系」の意味で使うと語弊が出ると思われます。


大きく「文系」「理系」と2つに分ける場合は
文系 = Humanities
理系 = Sciences
 


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この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

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