その英単語、間違ってますよ!2選

日本では、なぜか正しくない英単語がいかにも正しいかのように使われているものがあります。

その中で特に気になっている2つの単語が、 toe featureです。

toe

足指を表す英単語は “toe” です。どういうわけか、日本では「トゥ」と言う人が多いです。数字の「2」の “two”と同じように言っています。「オープントゥ」などと発音されており、聞くたびに違和感を感じます。もしかすると、日本語としてはすでに「足指」の “toe” を “two” と言うことが成立しているのかもしれませんが、英語を話す際には気をつけたいものです。

“toe”の発音は/toʊ/  /oʊ/の部分は、鼻の nose (カタカナ使いたくないけど「ノウズ」)と同じです。
鼻を「ヌゥズ」と言う人はいないでしょう。ならば、なぜ toeを「トゥ」と言うようになったのでしょう?だれかが言い始めて、それがいつの間にか広まったのでしょうか?

日本でもバレエの「トーシューズ」は「トー」ときちんと言っていますよね。”two” shoes と発音する人はいません。ちなみにトーシューズは英語では”pointe shoes”と言います。pointeはフランス語の「ポワント」ですが、英語ではポイントと発音しています。

feature

「この話題を取り上げる」「これについて特集します」などと言う際に「この話題をフューチャー(future)します」と言っているのをよく耳にします。これも、聞くたびにとてもモヤモヤします・・・

英単語 feature は名詞、動詞とも同じ単語です。動詞には意味が複数ありますが、「特集する」「~について取り上げる」という意味があります。

発音は /fee-chuh/ です。カタカナで書くと「フーチャー」

✖ フューチャーではありません。フューチャーは、future。「未来」「将来」の意味です。
“feature” “future” スペルが似ているとはいえ、全然意味が違います。もちろん発音も!


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

目次