Big, Large, Great

この3つの単語、いづれも「大きい」を表現する言葉ですが、これらをどのように使い分けるべきか?
特に考えたこともないという人もいるでしょう。大体の使い分け基準というものがあるようです。

big, large

見たり触ったりできるものの名前(名詞)と一緒に用いられるは、ほとんどの場合、big と largeです。
big はカジュアルな会話で用いられることが最も多い単語です。

もちろん、見ることも触れることもできない物や事についても big, largeは用いられます。

見たり触ったりできるものと一緒に用いる例
She bought a big house with plenty of room for her family.
彼女は家族のためにたくさんの部屋がある大きな家を買った。

The elephant is a big animal.
ゾウは大きな動物です。

It was a large house known in the town.
それは町では知られていた大きな家だった。

見ることも触れることもできない物や事と一緒に用いる例
The concert was a big success, with thousands of people in attendance.
コンサートは何千人もの聴衆が集まり大きな成功を収めた。

She made a big mistake by not double-checking her work before submitting it.
彼女は見直しをせずに提出してしまったことで、大きな間違いをおかした。

It was a big surprise when she announced her engagement to everyone at the party.
彼女がパーティで皆の前で婚約を発表したことは大きな驚きだった。

great

big, largeは、見ること、触れることができる物や事、できない物や事についても使えると説明しましたが、great は、通常、単に物理的な大きさを話題にする際には用いられません。

I have great respect for her ideas.
彼女の考えに私は大きな敬意を払っている。

His behavior caused great annoyance.
彼の態度は大きな迷惑を与えた。

しかし!カジュアルな会話においては、物理的な大きさを表す名詞でも「すばらしい、偉大な」の意味で用いられることはあります。

I’ve just got a great new house.
私はすばらしい新築の家を買った。

Do you think he was a great man?
彼は偉大な人だったと思う?

う~ん、結局、どれでもいいってこと?

そうだね。ただ、このような基本的なルールがあるよ・・・くらいに頭に入れておくといいと思うよ!

なるほど

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この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

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