TOEIC初心者がスコアを伸ばすためのシンプルな勉強法:400点台から抜け出すために今やるべきこと

目次

「スコアが低い…」その原因は?

TOEICを受けたばかりの人で、スコアが300点〜400点台の方。
まずは、TOEIC公式問題集に手を出すのはちょっと待って!

公式問題集はレベルに関係なく、すべての受験者に向けた本試験レベルの問題が詰まっています。
だから、初心者には難しすぎて心が折れてしまうんです。

実はそのスコア帯にいる多くの人に共通しているのが、「中学レベルの英文法の理解があいまい」という点。
「えっ、でも中学・高校で英語はできたはずだけど…?」
そう思うかもしれません。でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。


「英語ができた」と思っていたけれど…

中学や高校の英語のテストは、たいてい出る範囲が決まっていて、問題も教科書ベースでしたよね?
覚えたことをそのまま出すだけで点が取れたはずです。

  • 単語や例文を丸暗記
  • 選択問題が中心
  • 英作文や会話テストは少なめ

つまり、本当の意味で文法を理解したうえで答えていたわけではない人が大半なんです。
TOEICは、そんな「限定された範囲での記憶勝負」では通用しません。


じゃあ、何から始めたらいいの?

✅ 答えはシンプルです。

中学英語を完璧にすること。

TOEICのスコアアップは、「中学文法をしっかり理解しているかどうか」で大きく変わります。
この段階を飛ばして進もうとすると、あとで必ずつまずきます。


✅ まず押さえておきたい文法ポイント

以下のような基本事項を、しっかり理解していますか?
「知っている」ではなく「使える」状態にすることが大切です。


英語の語順

  • 主語 → 動詞 → その他
  • 例:I eat breakfast.(私は朝ごはんを食べます)

主語と動詞のルール

  • 英文には必ず主語と動詞が必要
  • 動詞は一般動詞かBe動詞、どちらか1つだけ

一般動詞とBe動詞の違い

  • 一般動詞:動きや動作 → eat, run, cook, think など
  • Be動詞:状態や存在 → am, is, are, was, were など
  • 例:I am busy.(私は忙しい)→ 動いてないからBe動詞

Be動詞の使い分け

  • am / is / are(現在形)
  • was / were(過去形)
  • 原形は「be」

代名詞の変化

  • I → my → me → mine
  • he → his → him → his
  • どこに登場するかで形が変わる

3人称・単数・現在 って?

  • he / she / it などが3人称単数
  • 現在形では 動詞にsがつく(例:He plays tennis.)

さらに押さえておきたい文法

  • 過去形(played, went など)
  • 現在進行形(am/is/are + ~ing)
  • 過去進行形(was/were + ~ing)
  • 現在完了(have/has + 過去分詞)

✅ 単語は毎日少しずつでも覚えよう

文法と並行して、単語のインプットも大切です。
「文法の勉強をしてるから単語は後でいいや」ではなく、少しずつでも毎日覚えるクセをつけましょう。

単語帳を使って、繰り返し復習しながら覚えていけばOKです。


🎯 まとめ

TOEICでスコアを伸ばしたいなら、
いきなり難しい問題集に飛びつくよりも、まずは中学英語の土台作りから始めましょう!

  • 中学英文法を徹底理解
  • 英語の語順・動詞・Be動詞などを「わかったつもり」ではなく本当に理解
  • 単語は日々コツコツ

これができれば、TOEICの問題にも少しずつ対応できるようになりますよ。
急がば回れ。基礎こそが最強の近道です!

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この記事を書いた人

斉藤ひろみ(Hiromi SAITO, Ph.D.)

ニューヨーク大学大学院 教育学部TESOL(英語教授法)の博士号(Ph.D.)を取得。卒業後はニューヨークにある複数の大学でESL(第二言語としての英語)を指導。ネイティブ講師が中心の中、唯一の日本生まれ・日本育ちの講師として6年間教壇に立つ。

帰国後は、慶應義塾大学、早稲田大学、テンプル大学などで英文ライティングやスピーチ指導に従事。また、国際会議の現場では会議通訳者としても活動しており、天皇陛下(現・上皇陛下)や各国要人の通訳、テレビ通販番組での同時通訳など幅広い分野で活躍中。

「英語を教える力」と「英語を使う力」の両方に精通した、英語のスペシャリストです。

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