とっさに出て来ない単語の1つ
日本語では「文系」「理系」は当たり前のように使われていますが、この言葉は英語ではあまり使われないと感じます。
通訳として、日本人話者がこの2つの言葉をよく使う場面に遭遇します。「理系の学生を増やしたい」「理系の女子が少ない」という言葉を訳すことがあります。
理系は science
「理系の学生」などと言う場合は、science studentsという表現が一番しっくりくると思います。
最近では、STEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics)という単語も聞くようになりました。
文系は humanities
「文系の学生」は Humanities studentsという表現があります。humanities は人文科学のこと。人文科学というのも、広い分野に及びます。たとえば、外国語、文学、哲学、芸術学、神学、宗教学、民俗学、人類学等々。
また社会科学(Social Science)と呼ばれる分野もあります。これらは教育学、心理学、社会学などです。
文系をあらわす英語表現に Liberal Arts という言葉が使われることがありますが、この英語表現は「一般教養」講座の意味合いが強いので、「文系」の意味で使うと語弊が出ると思われます。